技術情報

家族の快適な暮らしと安全を守る家

地盤の安全性を確かめた上で、家をお建てします。

強くて丈夫な家の条件、その第1歩はしっかりした地盤の上に建物があるということです。

軟らかい地盤の上にある建物では、それがいかに頑丈であったとしても、その力を十分に発揮することができません。
阪神・淡路大震災においても、当初は活断層の上の地域が危険であると言われていましたが、地質学者らの調査や分析によれば、むしろ沖積層(締りがなく軟らかい地層)の厚い地盤ほど被害の度合いが大きいと指摘されています。
関東大震災の際も木造建築の被害率と沖積層の厚さの関係を調査したところ、沖積層の厚さが増すほど、言いかえれば軟弱地盤の厚さが増すほど被害率が急増しているということがわかります。

地盤調査から始まる住まいづくり。

せっかく家を建てたのに、地盤が弱かったため家が部分的に沈んで傾いたり、外壁に亀裂が入ったり、震災で倒壊するようであれば、何のためのマイホームであるかわかりません。
ですから、家を建てる前に地盤を調査することがとても大切なことなのです。木造住宅ではスウェーデン式サウンディングや表面波探査法などで調査するのが一般的です。
表面波探査法とは、起震機によって人体には全く感じない小さな地震を人工的に発生させ、地震波が地中を伝わる状況をコンピューターで解析するもので、効率よく地盤の状態を調査することができます。

<写真:スウェーデン式サウンディング試験>


上部構造を支えるポイントは
基礎の強度を保つこと

鉄筋コンクリートべた基礎を標準仕様にしています。

べた基礎とは直接基礎の一種で、建物の底面積全体を耐圧盤として設計されたものです。
接地面積の増加による地盤の荷重負担が減り、基礎全体の剛性が高まります。
但し、建物自重(基礎重量含む)以上の長期許容地耐力が必要です。
木造住宅の場合、長期許容地耐力20KN/㎡以上が必要となります。
また、基礎底板がコンクリートなので湿気や防蟻対策にも優れています。


建物の基本となる骨組みは、
柱と梁で構成されます。

ポスト(柱)&ビーム(梁)工法を採用した高強度フレーム(骨組み)

日本の伝統工法である柱と梁で構成された在来軸組工法。
これに現代の最新技術を融合させてさらに強度を高めた骨組みを造っています。
構造計算された各部材の断面積よりもさらに一回り大きな部材でフレームを形成しています。
また高精度のプレカットによりミリ単位の部材の加工を実現。品質のバラツキをなくし熟練大工でなくても容易に品質確保ができるようにしています。

ポスト&ビームで構成されたフレーム

高精度プレカットでミリ単位の部材加工

適材適所に金物を選定して、
状況に応じたベストな方法で接合部を補強します。

構造材すべてに対して建設省告示第1460号に基づいてN値(柱の引抜き力)の計算をしています。適材適所に必要な金物を選定することで接合部を確実に止めることに重点をおいています。

梁と梁を接合する梁受け金物

柱と基礎を堅結するホールダウン金物


要点説明

地盤補強
地盤調査の結果、地耐力が不足している場合は杭工事等の地盤補強工事が必要な場合があります。
鉄筋
鉄筋コンクリートベタ基礎の配筋が終わった時点で(財)住宅保証機構の検査を受けます
キソパッキン
コンクリートと土台(木材)を直接触れさせることなく土台はいつも乾いた状態を保ちます。
床下断熱材
40mmの押出法ポリスチレンフォームを使用しています。
構造用合板
1階・2階とも構造用合板(28mm厚)を敷き詰めて水平剛性を確保します。
プレカット
現場では工場でプレカットされた部材を組み立てるだけです。安定した品質の確保には有効な手段です。
集成材
スパン距離が飛ぶところは集成材を使ったりします。強度は約1.5倍です。
屋根断熱
垂木の間で断熱します100mmの高性能グラスウールです。
外断熱
グラスウールによる外断熱工法(マグジオス)の施工も可能です。この場合、筋交いの代わりにダイライトという面材を使います。コストはそれなりにUPします。通常はグラスウールの充填断熱です。

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