この2点は有名なだまし絵です。
ぱっと見じゃ解らないですが、よく見るとおかしな所に気付きます。
建築現場でNG箇所を見つけるのは私の重要な仕事のひとつですが
うまくだまさなければならない工事もしばしばあります。
直角・垂直・水平(3D)が建築物の基本なのですが、中古住宅のリフォームの場合は
既に建物が傾いていたりするので、現場合わせでベストな着地点を見つけることが要求されます。
写真左はその3Dの概念を無視しただまし絵です。どこがおかしいか解りますか?
新築の場合は基本的に直角・垂直・水平精度は高いのですが
水を流すためにわざと勾配を付ける部分が必ずあります。
例えば、雨樋の軒部分。水平じゃ水は流れないですね。
あと玄関のポーチとか、一見水平に見えるようで僅かに勾配しています。
水は地球の重力に引かれて高いところから低いところにしか流れないのです。
写真右はその常識を無視して描かれただまし絵です。
でもこれを真面目に作ろうと思えば出来ないこともないです。
水車をモーターで駆動して水路に透明の蓋を被せて水を圧送すれば
透明の蓋で密閉された水路を水が登って行きますね。
私は電子回路の設計やメカ設計の経験があるので動かない建築物は
比較的パーツ点数も少ないですしミクロの精度も問われないので
どちらかと言うと簡単な部類の仕事になります。
ついつい過去の経験からミクロの指摘をしてしまうので、職人さんには申し訳ないのですが
協力業者の皆さんは私の細かいところを知っているので最近はそんなに指摘する場所が
少なくなりましたね。ホント今はいい職人が揃っていると思います。
これからも常にスキルUPを目指して精進してまいりたいと思います。
福岡の注文住宅はエーワンディヴェロップへ
だまし絵
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