先日、大根1本いくらするのか?という話題になって
私はお酒やスナック菓子をスーパーで買うことはあっても
野菜売り場には全く縁がないのでさっぱり解りませんでした。
お肉にしても然り・・・主婦の相場観には到底及びません・・・
ついつい高いモノ=良いモノだと思ってしまいます。
例えば1000円渡されてお使いを頼まれた場合、相場観がなければ
安いのか高いのか?要は損か得かの判断が出来ないので
高いモノを買ってきて怒られるといった結末が容易に想像できますw
これが自分の興味のあるものなら話が全く違ってきます。
例えば趣味のバイクのチタン製のボルト1本1500円とか
チタン製の60.5φサイレンサーが9000円位で買えるとか
一般人が知らないことでも興味があるから知識として脳内にインプットされています。
なので高い安い(損か得か)を判断しながら材料を仕入れてバイクを作っています。
仕事にしても同じです。
住宅を作る時に使う建材の値段、例えば構造用合板が1枚いくらとか
大工さんの日当が1日いくらで、1日でどの位の作業を行えるのかとか
全て知っていなければ見積もりなんて出来ませんね。
当社が原価公開を始めてもう10年になりますが、未だに原価公開をしている工務店は少ないです。
原価を公開する=利益もガラス張りでお見せすることになるので
なかなか普及しないのは当然でしょう・・・
元々当社は不動産業からスタートした会社なので、仲介手数料的な考え方には
余り抵抗がなくて、注文住宅にその仕組みを当てはめた訳ですが
やはり素人には相場観がないので安いのか高いのか?判断が出来ない方が多いようです。
なので振り返ってみると当社に頼んでくれたお客様はいくつものモデルハウスを見て回って
納得できずに自分で知識を身につけようとWEB検索したら当社のHPに辿り着いたという方ばかりです。
なのでいつも思うのですが、先に見積もりを出したら他社と天秤に掛けられて
他社も当社の出した見積もり金額で請けても赤字になる訳ではないので値引きして合わせてきます。
この部分が原価公開というやり方の弱点です。原価がある程度解ったら、それに近い金額で
請け負ってくれる会社を探すのが当然の流れと言えばそうかも知れません。
インターネットの普及で家電品は価格ドットコムで底値を調べられますし
ヤフーオークションのお陰で中古品の流通も相場観が確立されていますので
小売店はネット販売のショールームの代わりになっていると
言わざるを得ない状況です。これも時代の流れですね。
時代と共に仕事のやり方も替えていかねばならないのは常々私自身が言ってることですが
そろそろ原価公開もやり方を替える時期に来たのかも知れませんね。
これまでは無料で見積もりしていましたが、見積もり自体を有料にするとか・・・
お客様はその見積書があれば、それに近い金額で請けてくれる会社を探せる訳ですから
その見積書自体にも価値があるように思います。
しかし、これを仕事にしたら他社さんから袋叩きに会いますね(怖)
未だに旧態依然とした仕組みで動いている建築業界ですから・・・
一社で革命を起すなんて大それたことは出来ませんので、しばらくはこれまで通りに
当社のやり方を理解してくれる方だけを対象に今の仕事を続けて
並行して建売住宅を年に2~3棟やって行こうかなと思っているところです。
不動産→建築と推移してきましたが、また原点回帰で不動産に戻ることになるのかな・・
福岡の注文住宅・新築一戸建ては
相場観
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