外壁について考察

○木造モルタルの外壁
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戦後の高度成長期に最も普及した外壁です。
左官の手作業でモルタルを均一に塗って仕上げる湿式の工法です。
湿式なので乾燥による収縮や躯体の動きに追従できずにすぐにクラックが入ります。
古い建物で窓の開口部から大きなクラックが入っているのをよく見かけますね。
下地にはラス等で喰いついているだけなので、地震等の大きな揺れで剥がれ落ちるケースもしばしば。
仕上がりが職人の腕前に大きく左右されるのと、塗装工事が別途必要なのでコスト的には不利と言わざるを得ません。
リフォームの現場では既存の外壁がモルタルの場合は施工しますが
当社では今のところ新築では採用したことがない(するつもりもない)外壁です。
○窯業系サイディングの外壁
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一般的に1枚の大きさが幅3030mm高さ455mm厚さ14mm~21mmのサイディングボードを貼って行く工法です。
防水は透湿シートで行います。従ってサイディングボードが防水の役割を果たしているとは言いがたいです。
乾式工法なので釘やビスで躯体に留まるので剥がれ落ちることはまずありません。
乾式で工期も早く(コスト的に有利)最初から塗装してある工業化製品なので、仕上がりは均一で美しく
多くのハウスメーカーが標準で採用している現在最も普及している工法です。
ただし部材の大きさが最大3030mmなので、面積が大きな壁面には必ず継ぎ目(シーリング)が入ります。
またカラフルな塗装を施してある製品もいつかは汚れて塗り替えることになりますので
当社では最初からシンプルな色合いで再塗装しても違和感のないものを選ぶようにオススメしています。
施工事例にコンクリート打ちっぱなしの窯業形サイディングが多いには
3m毎の継ぎ目が目立ち難い(デザインの一部に溶け込む)のと再塗装時にグレー単色で塗っても
違和感が出ないだろうと思うからです。
○金属系の外壁
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ガルバリウム鋼板が普及したことで近年よく見かけるようになりました。
鋼板にプレスでリブ状の凸凹をつけてヨレやネジレを防止しています。
製品の寸法は幅303~455mm 高さ(長さ)3000mm~7000mm(特注)です。
従って2階建てで縦に貼れば継ぎ目なく屋根軒下まで一発で貼り上げることができるので
意匠的に継ぎ目が目立たない美しい仕上がりになります。
ただし鋼板が軽自動車のボディ程度の厚さなので、何か固いものが当たれば凹みます。
例えば自転車が風で倒れたりして外壁に当たるとたぶん少し凹んだり傷が入りますね。
古い人からは戦後のトタン貼りの建物を思い出すという意見もあります。
端部のカバーや開口部の見切り部材が思ったよりもコスト高で、結果窯業系の製品よりも割り高になります。
当社では建物の一部分だけにデザインとして採用するケースがしばしば。
でも私が好きな外壁の一つでもあります。
○パワーボード
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鉄骨の建物に貼るALCパネルの薄いヤツと思っていただければよろしいかと。
それでも厚さ50mmあります。軽量気泡コンクリートという素材です。
従って水に浮きますし、中に気泡がたくさん入っているので断熱効果もあります。
乾式ですのでもちろんシーリング工事が必要ですが、最後に塗装しますので
シーリング部分の劣化も左程目立たず(劣化しないわけではない)
意匠的にも継ぎ目が解り難くコンクリート系のどっしりとした重厚感があります。
旭化成のジーファス辺りはデザインもよく、コスト的に余裕があれば是非採用いただきたい外壁です。
○タイル貼りや石を貼った外壁
20070216 (1)
INAXの「はるかべくん」とかが結構メジャーですが、要は下地は窯業系のサイディングボード(無地)で
その上に接着剤でタイルを貼る工法です。
接着剤の劣化により剥がれ落ちる危険性は否めません。
下地のボードにタイルを引っ掛ける凸加工がしてあるものもありますがコスト的に
よほどゆとりがある場合でなければ採用にはならないように思います。
特に当社のメインターゲットである一時取得者層では採用になった例はありません。
これも建物のファサード面に一部だけ採用するケースはしばしばあります。
千陶彩とかは結構好きです。
福岡の注文住宅・新築一戸建ては

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