最大公約数(2)

⑤土地を決める

交通の便、学校や通勤のこと、買い物、日当たり、近隣環境など考えればきりがありませんが、予算も含めてベストバランスなものが見つかったら、これから一生ここに住むという覚悟で決めましょう。

簡単には買い替えられないので家族でよく話し合って決めてください。

また土地には建蔽率、容積率というものが決められています。専門的なことなので詳しくご存知ない方が多いのですが希望している家が建てられるのかどうかはこの建蔽率と容積率が重要です。

工務店に相談しながらことを進めれば間違いがありません。つまり土地を決めるまでには建物の構想はもちろん工務店もある程度決めておいたほうが良いということです。

建物の金額がこの段階で解っていれば土地に回せる予算も明確になりますからね。融資のこともありますのでやはり専門家(工務店)に相談しながら土地を探したほうが良いでしょう。

土地の契約前には必ず地耐力の検査を行いましょう。もし地耐力が出ない場合には地盤改良工事や杭工事などの予定外の支出が必要になります。

⑥工務店を決める

土地を決めた段階である程度的を絞っていた工務店の中から最終的にお願いするところを決めるのですが目先の見積もり金額だけにとらわれずに中身もしっかりとチェックしましょう。

私も何度か見たことがあるのですが建物本体一式いくらという中身が全く解らない見積書を平気でお客さまに出している会社もあります。

仮設工事、設計費用、諸経費などが記載されていますが全部でわずか5行足らずの簡単なものです。

「これでは中身が解らないのでちゃんと出してもらったほうがいいですよ」とアドバイスはしましたがその会社は中身を提示してくれなっかったそうです。たぶん出来ないのでしょう。未だにどんぶり勘定でやっている会社のようでした。

きちんと原価管理が出来ていない工務店はあまりお勧めできません。原価公開まではいかないにしろせめて工事別に金額を出してくれる工務店に頼みましょう。

⑦融資の申し込み

土地と工務店が決まったら金融機関に借入金の申し込みをします。

少なくとも土地の売買契約が終わっていないと正式な申し込みはできません。

この土地でこの位の建物でこれだけ借り入れしたいという金額が解れば事前打診できる金融機関もありますが正式な融資承認はやはり土地の売買契約をしてからになります。

ここで注意点ですが土地の売買契約書にはローン特約を必ず記載してもらいましょう。万一、土地の契約後に融資が出ないことになったら大変です。契約金も戻ってこないし違約金まで取られることもあります。

このローン特約とはこのような事態になった場合は契約を白紙の状態に戻すという停止条件特約です。もちろん支払った契約金も戻ってきますし違約金もかかりません。いくら事前打診でOKだったとしても必ず契約書に入れてもらいましょう。

⑧融資承認

金融機関から正式な融資承認が出ればひとまず安心です。あとは予定通りの資金繰りでことを進めていきます。

この段階で建物の仕様がすべて決まっているのが理想的ですがどの工務店も資金の裏付が取れてからしか本格的に動きませんので詳細部分の仕様は未確定な場合が多いと予想されます。

従ってここからが本当の意味でのスタートになります。これから工事の着工までに決断しないといけないことが次々とやってきます。

新着施工事例

  1. MNB邸
PAGE TOP